長年、この地域で医療に携わってきた診療所の増築計画。地域医療の新たな形として、デイケア施設を増設し、既存診療の充実を図った。
敷地は国道10号線からやや奥まった、古刹の禅寺と里山に守られた静かな環境にある。周辺の民家では、今でも瓦屋根や杉下見板張りの外観が保持され、そのような風景に配慮し、仕上げも黒い鋼鈑屋根と杉下見板張りとした。
健康を維持する施設であることから、バリアフリーを十分に考慮し、内部仕上げも、下地材に有害化学物質の少ない素材を使用し、木造の骨組、杉板や和紙クロスなどのなどの自然素材を用い、ゆったりとした大らかな空間を目指した。また、四季折々の草木を配した林の中に作られた散策路は、利用者に屋外へと誘うであろう。
自然豊かな環境で、心安らかな時間が過ごせる場所でありたいと心から願う。
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| 所在地 | :大分市南海部郡弥生町江良1052-3 |
| 主要用途 | :診療所(デイケア) |
| 規模 | :地上2階 |
| 主体構造 | :木造平屋(在来工法) |
| 敷地面積 | :4009.25㎡ |
| 建築面積 | :898.61㎡ |
| 延床面積 | :833.77㎡(増築:571.13㎡) |
| 構造設計 | : |
| 施工 | :梅林建設 |
| 設計期間 | :1998.02~1998.08 |
| 施工期間 | :1998.09~1999.03 |





